天使みたいな死神に、恋をした
「あ?」
舌打ちとともに面倒くさそうに私が指さした人に視線を向けた。
「お前たちのバスに乗ってた奴だろう。あいつらと行くってことはそうなんだろうが」
「ううん違う。あんな人うちのサークルにいないよ。見たことない」
「ふざけても無駄だぞ。そんな子供だまし俺には通用しない」
足が真っ白い床だか雲だかなんだか分からない場所についた。
「本当だって」
一歩踏み出して天使の胸ぐらをつかんでいた。
「あんな人知らないよ。初めて見る」
天使は眉根を寄せて、それが本当だったらめちゃくちゃ厄介なことになるぞクソ……
と、天使らしからぬ言葉を存分に使いながらぶつぶつと何かを言っている。