天使みたいな死神に、恋をした

 そのまま後ろを着いて行く。
 
 アンジュラは歩いているのかよく分からない歩き方をした。

 まるで動く歩道に立っているような感じ。身体が全く揺れない。

 そして、音も立てない。
 
 だから、私も一回止まってみた。
 
 置いてかれるよね、やっぱ。

「翠さんはしっかり歩いてくださいね」
 
 見透かされてる! 振り向きもしないのに、私がしたことを見抜いてる!
 
 なんかちょっと恥ずかしくなって、小走りに距離を詰めた。


「ここです」

 
 真っ暗な空間に白い光が四角く現れた。
 
 夜の闇の中でスマホを操作している人を、マンションの2階あたりから見下ろしたようなかんじ。

 真っ暗な中にスマホの画面の光だけが光って見える。そんな感じだ。


 なんとも不思議な光景。                                                                                                                                      


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