天使みたいな死神に、恋をした






「さて、お前のサークル仲間がここにいるわけだが、この中の誰かが意図的に紛れ込んでいる。はずだ」

「うん。そうだね」


 紅茶を全部残さず飲んだ後、私の答えを聞かずにさっさとルーインのところにやってきた私とアンジュラは、今面と向かってルーインとこれからやるべきことの確認をしている。

 しばらく考えていた私に嫌気でもさしたんだろうか、はたまた面倒くさくなったんだろうか、

「もうさっさと行きましょう、いくら考えても無駄っぽいので」と言われ、てくてくと歩き始めた。



「で、だれだ? てかどれだ」

「って、今言うの? まだ誰も見てなんだけど。どこにも誰もいないのに分かるわけないじゃん」

「分からないのか? 今まで考えてたんじゃないの? それならいつ分かる?」

「ほら、やっと見えるようになってきた。ちゃんと顔を見たらわかるから」

 サークル仲間と思われる一向を指さして一通りぐるりと見回してみたら、やはりみんな見知った顔だけだ。

 ぼーっと座っている仲間もいれば、おしゃべりに夢中になっている仲間もいるけれど、変わらないのは私を仲間と認識していないこと。

 ちょっと寂しい。

 だからこっちに来た人はもう戻ってこれないのかなぁ。

 頭を振っていらない考えは飛ばし、元サークル仲間をよーく見ながら歩いていると、ふと目に入った女子が一人。


 背中を丸めて一人でぼそぼそ何かを呟いてる。

 誰ともつるまない。距離は取りつつも適度に仲間だといえる範囲にいる。



 この人いた?

 こんな人、いたっけ? サークル自体が賑やかなものじゃなかったけど、人はみんな明るかった。こんな陰気臭い人なんて、いた覚えがない。


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