葉桜~late spring days
昼練をするやつがいたとしても、まだ来ないだろうという予測通り、まだ誰もいなかった。晴香はずっと、少しうつむいてどうしようって顔をしていた。話し辛い気持ちが見て取れた。
「晴香、昨日はごめんな。」
「ううん。…いや、こちらこそ、あの後混乱しちゃって。送ってくれてありがとう。」
「昨日も言ったけど…急がないから、ホント。」
「ううん、違うの。」
違う…何が違うんだろうと思いながら、晴香の顔を見た。晴香は少し考えたあと、意外なことを聞いてきた。
「奏太、あのさ、携帯見せて。」
ビックリした。言われたら見せるつもりではいたけれども、できれば隠しておきたかった。でもこの状況で見せないのはずるい。ポケットに入っていた携帯を晴香に差し出した。
「晴香、昨日はごめんな。」
「ううん。…いや、こちらこそ、あの後混乱しちゃって。送ってくれてありがとう。」
「昨日も言ったけど…急がないから、ホント。」
「ううん、違うの。」
違う…何が違うんだろうと思いながら、晴香の顔を見た。晴香は少し考えたあと、意外なことを聞いてきた。
「奏太、あのさ、携帯見せて。」
ビックリした。言われたら見せるつもりではいたけれども、できれば隠しておきたかった。でもこの状況で見せないのはずるい。ポケットに入っていた携帯を晴香に差し出した。