黄昏に香る音色
明日香は初めて、

自分の気持ちを、口にした。

そう。

(あたしは、啓介さんが好き)




頭を下げ、笑顔で去っていく明日香を、

川上はもう…止めることなんて、できなかった。

「振られたな…」

ただうなだれながら、呟くだけだった。

< 329 / 456 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop