黄昏に香る音色
明日香は初めて、
自分の気持ちを、口にした。
そう。
(あたしは、啓介さんが好き)
頭を下げ、笑顔で去っていく明日香を、
川上はもう…止めることなんて、できなかった。
「振られたな…」
ただうなだれながら、呟くだけだった。
自分の気持ちを、口にした。
そう。
(あたしは、啓介さんが好き)
頭を下げ、笑顔で去っていく明日香を、
川上はもう…止めることなんて、できなかった。
「振られたな…」
ただうなだれながら、呟くだけだった。