守ってくれますか?
手は皿を握ったままで、私は顔だけを後ろに向けた。


アンリ様が、美しい細い腕を組み、私を凝視していた。

いや、睨んでいたというべきかな。


「話があるの。」

簡潔に言うアンリ様。


私は困ったように、眉を下げた。

「すみません、アンリ様。
今日は私、仕事がたっぷりとありまして。お話しするお時間を取れなさそうなんです。
明日でもよろしいですか?」

丁寧に、静かに言う。


それでも、アンリ様は眉を吊り上げた。

「明日ですって?私は“今”話したいの。あなたに選択権なんてあるとでも思っているの?」

アンリ様がせせら笑う。


心の中でため息をつきながらも、私は頷いた。

「申し訳ございません。今すぐ、お話いたしましょう。ココではない方がよろしいですか?」

「ええ、そうね。私の部屋に来てちょうだい。」


アンリ様が満足げに私に言う。



アンリ様は今日も美しいな――


暗い気持ちで、そんなことを思いながら、私はアンリ様の部屋に向かった。

アンリ様と一緒に。



アンリ様の部屋に入ると、アンリ様はドアを閉め、鍵までかけた。



嫌な予感がするのは、気のせいだと思っておこう。


私は、アンリ様と向き合った。




「お話とは何でございましょう?」




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