素敵彼氏の裏の顔


あたしの目の前には隼人の綺麗な顔があった。

そして、その大きな手で優しく髪を撫でられた。

あたしは隼人の魔法にかかってしまって、大人しく隼人に身を委ねてしまう。





「あいつよりも、美優の方がずっと辛い。

怖かったよね。

髪、痛かったよね」




ううん、大丈夫。




そう言おうとするが、胸のドキドキが激しすぎて。

優しい隼人に完全にノックアウトされてしまう。






「ごめんね、怖い思いさせて」



「うん、隼人すごく怖かった」




苦し紛れにそう言ったら、隼人は楽しそうに笑った。





あの怖い隼人も確かに隼人だが、この優しい隼人も確かに隼人。

どれが本性か分からなくなったりもするけど、あたしはもう疑わない。

隼人は、本当にあたしを大切にしてくれる。



隼人が金髪を痛めつけていなかったら、あたしはいつまでもあの金髪に怯え、恨みを持っていたかもしれない。

だけど、残酷なまでの隼人の様子を見て、心から止めてあげてと思った。





隼人も……



わざとそうしたのかな?





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