僕と彼女の秘密の物語。


大学が終わると僕たちは、海沿いにある小さな遊園地に来ていた。


「さて、何から乗りますか?」


「…私、こういうとこ初めてなんだけど」

「え?初めて?じゃあジェットコースターとか乗ったことないの?!」


「そうよ、悪い?」

「じゃあ初めはあんまり怖くないやつからが良いかな」


僕は館内のパンフレットを広げた。




「…ねぇ」


「はい?」


「何で…何で急にこんなこと…」


「あ、これにしませんか?これならそんな怖くなさそうだし」


ファミリー向けのアトラクションを見つけると、僕は彼女の手を引いた。


「ちょ、ちょっと!!」


「こっちです、西野さん」



ーーーー…




「…もうムリ……」


「ちょっと!

何で貴方の方が先に潰れてるのよ」


「すみません…絶叫系、実はあんまり得意ではなくて」


僕はベンチにぐったりと座り込んだ。

小さな遊園地だから甘くみていたけど、
立て続けに乗った絶叫マシンに軽く酔ってしまった。


< 30 / 60 >

この作品をシェア

pagetop