僕と彼女の秘密の物語。
大学が終わると僕たちは、海沿いにある小さな遊園地に来ていた。
「さて、何から乗りますか?」
「…私、こういうとこ初めてなんだけど」
「え?初めて?じゃあジェットコースターとか乗ったことないの?!」
「そうよ、悪い?」
「じゃあ初めはあんまり怖くないやつからが良いかな」
僕は館内のパンフレットを広げた。
「…ねぇ」
「はい?」
「何で…何で急にこんなこと…」
「あ、これにしませんか?これならそんな怖くなさそうだし」
ファミリー向けのアトラクションを見つけると、僕は彼女の手を引いた。
「ちょ、ちょっと!!」
「こっちです、西野さん」
ーーーー…
「…もうムリ……」
「ちょっと!
何で貴方の方が先に潰れてるのよ」
「すみません…絶叫系、実はあんまり得意ではなくて」
僕はベンチにぐったりと座り込んだ。
小さな遊園地だから甘くみていたけど、
立て続けに乗った絶叫マシンに軽く酔ってしまった。