僕と彼女の秘密の物語。


「……どうしてかな」

やっとぽつりとつぶやくと、彼女は僕に視線を向けた。


僕も彼女の方を見る。


彼女の瞳を見て続けた。



「…単に西野さんと、もっといっしょに居たいからじゃないかな」


「………」


彼女は黙っていた。

一瞬目を見開いて何か言いたそうに口を開いたけれど、すぐに視線を逸らして俯く。



「ねぇ、西野さ…」


「やめて!」


僕の言葉を遮るように彼女が言った。

その言葉はどこか弱々しく泣き出しそうなものだった。



「やめて…それ以上は言わないで」

「西野さ…」


その小さく震える肩に手を伸ばすと、彼女はそれを避けるように立ち上がる。



「あっ、西野さんっ」


急に走り出した彼女を、僕は慌てて追いかけた。


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