僕と彼女の秘密の物語。
「待って!待っててっば」
園内の中を駆け抜ける彼女を必死で追いかけた。
意外にも彼女の足は早く、なかなか追いつかない。
「くそっ…」
僕は力をこめてその後ろ姿を追いかけた。
「きゃあっっ」
「あっ!」
ヒールの足をもつれさせて、彼女は豪快に転んだ。
「だっ、大丈夫??!」
僕は慌てて駆け寄る。
「いったぁぁ……」
「大丈夫?怪我は?」
「……やだもう…恥ずかしい」
彼女の顔は真っ赤に染まっていた。
「そんなヒール履いて、全速力で走るからだよ」
「うっ、うるさいわね!貴方が追いかけてくるからでしょ!」
「立てますか?」
僕は立ち上がると彼女に手を差し出した。
一瞬躊躇いながら、おずおずと彼女が手を差し出す。
その手を握ると、ぐいと彼女の身体を引き寄せた。
「きゃっ」