何度でもまたあなたに恋をする
会社の前までやってきた。もう後には引けない。ただここ、見るからにとてもあの人が働いている場所だとは思えない。いかにも事務所という感じで建物も二階建てのプレハブ。仕事内容もとりあえず行ってから説明されると思うとお姉ちゃんは言ってたから本当に全く何をするかもしらない。
変な仕事内容だったらどうしよう。あの人に会いたいがためにそれだけでここまで来たけれどさすがに足が竦んでしまう。でもこんなところで諦めるわけにはいかない。意を決して一歩、歩みを進めようとしたところだった。
「うちに何か御用ですか?」
引き戸が開かれ中から出てきたのは作業着姿のあの人。初めて間近で聞いた声は少し低めの声。それだけでキューッと胸を掴まれる気がした。
「あ、あの、わ、私、今日からこちらでお世話になります。派遣の宮崎凛です」
「えっ?あ、宮崎さんですね。お待ちしてました。どうぞ中にお入りください」
大きくお辞儀をした後、頭を上げると少しだけあの人が戸惑ったような表情を浮かべた気がしたけれど気のせいに決まってる。あたしとお姉ちゃんは双子だと言われるくらい本当に瓜二つの顔だから絶対にバレるはずがないとあたしは高を括っていた。
変な仕事内容だったらどうしよう。あの人に会いたいがためにそれだけでここまで来たけれどさすがに足が竦んでしまう。でもこんなところで諦めるわけにはいかない。意を決して一歩、歩みを進めようとしたところだった。
「うちに何か御用ですか?」
引き戸が開かれ中から出てきたのは作業着姿のあの人。初めて間近で聞いた声は少し低めの声。それだけでキューッと胸を掴まれる気がした。
「あ、あの、わ、私、今日からこちらでお世話になります。派遣の宮崎凛です」
「えっ?あ、宮崎さんですね。お待ちしてました。どうぞ中にお入りください」
大きくお辞儀をした後、頭を上げると少しだけあの人が戸惑ったような表情を浮かべた気がしたけれど気のせいに決まってる。あたしとお姉ちゃんは双子だと言われるくらい本当に瓜二つの顔だから絶対にバレるはずがないとあたしは高を括っていた。