不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
「ぷっ……良かったな、当たって」
大げさにはしゃぐあたしを見て、ハルはあたしの頭を優しくポンポンと撫でた。
「うん‼嬉しい」
たかがバットにボールが当たっただけなのに、こんなに幸せな気持ちになれるなんて不思議だ。
「よし、次は格ゲーしようぜ」
「か、格ゲー?ハルはバッティングしないの?」
バットをあたしの手から奪ったハルは、それを元の場所に戻す為に歩き出した。
「俺は昨日したし、今日かなり筋肉痛だからパス」
そうだったんだ。
あたしの為に連れて来てくれたのか。
軽い奴だとばかり思ってたけど、意外と優しいところもあるんだね。