不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
気付くともう夕方になっていた。
格ゲーがしたいというハルの誘いに乗ったはいいけど、カバンを学校に置きっ放しだったことを今思い出した。
早く取りに戻らないと学校が閉まっちゃうかも。
ガヤガヤうるさいゲーセン内は中高生で溢れ返り、顔が広いのかハルは色んな人に声をかけられていた。
そのほとんどが不良やギャルばっかで、興味深々な目で見られたりギャルには睨まれてしまった。
「おーい、春真」
またぁ?
どれだけ知り合いが多いの?
そう思いながら声のした方を見たあたしは、その集団の中にいた愛翔を見て思わず足を止めた。
どうしよう。
どんな顔して会えばいいの?
普通に話すことなんて出来ないよ。