不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
あたし達の側まで来た不良軍団の視線が痛い。
みんなあたしと愛翔とハルの顔を交互に見ては、なにか言いたそうにしていた。
愛翔の顔が見れなくてわざと目を合わせないようにしたけど、ひしひしと視線を感じる。
学校では視線を感じることなんてないのに。
「もしかして付き合ってんの?」
ツイストパーマのケンと呼ばれた人が、あたしとハルの顔を交互に見て言いにくそうに口を開いた。
「いやっ、いやいや‼そんなわけないじゃないですか‼」
どうしてあたしがハルと……。
ハルが答えるよりも先に、あたしは身振り手振りで必死に否定する。