不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
「俺らといいことして遊ばない?」
「ぎゃはは、なんだよいいことって」
やだ、こういうの。
軽いし
そういうノリは好きじゃない。
だけど、小心者のあたしには言い返すことが出来ない。
怖すぎて顔を見ることさえためらわれる。
あんなに意気込んでたまどかも、不良達に怯んだのか同じように固まってるし。
ガシッ
「へ⁉」
通り過ぎようとすると、そこに座り込んでいた人に腕を掴まれた。
「なっ、なに⁉」
見ると派手な金髪の男の人が笑っていた。
びっくりするくらい整った顔に、自信に満ち溢れた力強い瞳。
きっと今まで声をかけた女子に断られたことなんてないんだろう。
その瞳を見てそう感じた。
背中がゾッとして寒気がする。
やだ。