不良系幼なじみとの甘い恋愛事情
「番号教えてよ」
目を見開くあたしに、金髪男子は構わず続ける。
番号って……。
ありえないんですけどっ‼
絶対やだし。
金髪にピアス。
さらには着崩した制服。
同じ高校の制服を着てるけど、こんな人見たことない。
これだけカッコ良かったら噂になっててもいいくらいなのに。
周りにいる人も「お前、やるなぁ」なんて言って、面白おかしくクスクス笑っている。
やっぱりこういう人達って苦手。
「ムリです」
っていうか、嫌です。
「ケチ〜」
間延びした声で言う金髪男子をギロッと見つめた。
「離して下さいッ」
「じゃあ名前教えてよ」
だからやだってばッ‼