不良系幼なじみとの甘い恋愛事情


「マジで悪かったって」



愛翔のただならない雰囲気をヤバイと感じたのか、ことを荒立てないように必死の金髪君。



「手ぇ離せ」



掴まれてる腕を見て、愛翔の眉がピクッと動いた。



「あぁ。悪い」



さっきより冷たくなった愛翔の声に、あっけなく腕を離されてホッとした。



とりあえず良かったけど。



「まどか、大丈夫?」



強張るまどかが心配だった。



「あ、うん‼見惚れてただけだからッ」



頬を赤く染め上げるまどかの視線は、一直線にボウズで目が細い小田君に向けられていた。



えっ⁉


強張ってたんじゃなく、見惚れてたの⁉


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