政略結婚~天使に導かれて~
点滴をしている愛は、一旦目が覚めたものの、また眠りについていた。

そこへ、島津の両親と悠太が、愛の病室を訪ねて来た。

「愛ちゃんの具合はいかがですか?」

豊が竜太郎に尋ねると

「今は、落ち着いてますが・・・・精神的には、解りません・・・」

「「「・・・・・・・・」」」

「颯太には、愛ちゃんが貧血で倒れたことを話してますが・・・・・
 西園寺さん、これは、愛ちゃんの意見が一番大事なんですが・・・
 もしでしたら、子供を堕胎することも視野に入れてください・・・」

「おやじ!!」  「あなた!!」

君子と悠太が、叫んだ!

「島津さん・・・・・それは、どういうことですか?」

「担当医から言われたんですよ・・・・。
 颯太は、末期の胃がんで、手の施しようがないと・・・・。
 もって半年だろうって・・・・・。
 私もこんなことは言いたくないが、愛ちゃんはまだ若い。
 颯太が亡くなっても、愛ちゃんならいくらでも再婚の話は
 あるでしょう。
 その時に、子供がいるのといないのでは、話が違ってくる・・・。
 もし愛ちゃんが子供を産めば、島津の血を引く子供だ。
 そうなれば、我々も島津の子供として育てたい。
 でもそうなれば、愛ちゃんが再婚するときに、子供と別れることが
 出来ないと思うんです・・・・。」


「島津さん・・・・・・」

豊の話を聞いた皆は、何も言えなかった。
< 100 / 225 >

この作品をシェア

pagetop