政略結婚~天使に導かれて~
颯太は、豊が帰った後、看護師に、愛の病室を教えてもらい
颯太は、愛の病室に向かった。

愛の病室の前に立つと、中から豊の話声が聞こえて来た。

『なんだ、皆で愛の部屋に居たのか・・・』そう思い、ドアを
 
開けようとしたとき

「担当医から言われたんですよ・・・・。
 颯太は、末期の胃がんで、手の施しようがないと・・・・。
 もって半年だろうって・・・・・。
 私もこんなことは言いたくないが、愛ちゃんはまだ若い。
 颯太が亡くなっても、愛ちゃんならいくらでも再婚の話は
 あるでしょう。
 その時に、子供がいるのといないのでは、話が違ってくる・・・。
 もし愛ちゃんが子供を産めば、島津の血を引く子供だ。
 そうなれば、愛ちゃんが再婚するときに、子供と別れることが
 出来ないと思うんです・・・・。」

颯太は、豊の話に、耳を疑った。

『えっ、俺、死ぬの・・・・愛に子供って・・・・』

呆然としながらも、颯太は愛の病室の前から、静かに去り、
自分の病室に戻った。

颯太は、自分の命があとわずかと聞き、何も考えられなかった・・・。
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