政略結婚~天使に導かれて~
一方、颯太の部屋では、

「親父、俺の検査結果はなんだって?」

「あぁー、胃潰瘍がかなり悪化しているから、暫く入院だそうだ。」

「そうか・・・でも薬で治るんだろ?」

「まぁな・・・」

豊は、颯太に嘘をつきながら、自分の気持ちをコントロールし、
平静を装った。

母の君子は、完全に取り乱してしまったので、悠太が側にいて
君子の落ち着くのをまっている。

「ところで、今日愛は?」

「あぁー、それがだな・・・・倒れたんだ・・・・」

「えっ、倒れたって・・・・・」

「うん・・・・まぁー、今は点滴しているから、点滴が終われば
 愛ちゃんは来るから心配するな・・・」

「どこが悪いんだ? 親父、教えてくれ・・・」

「愛ちゃん、貧血で倒れたんだ・・・」

「へぇっ・・・貧血で・・・・」

「あぁ・・・・・今は、点滴しているから大丈夫だ・・・」

「そうか、良かった。俺が倒れたのに、愛まで倒れたんじゃ、
 どうしようもない夫婦だな!?」

半分呆れた風に言う颯太を見て、豊は複雑な思いを抱えながら
、颯太にまた来るからと、病室を後にした・・。
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