政略結婚~天使に導かれて~
分娩室の外で待っていた三人は、赤ちゃんの産声を聞き、感動していたら
突然、愛の颯太を呼ぶ声が聞こえ、皆は息を飲んだ。

すぐに分娩室からストレッチャーに乗った颯太が出てきて、病室へ運ばれた。

愛は、立ち合いの時、万が一を考えて、病院には颯太の事を話しており
小林医師からも、病院へ連絡を入れておいた為、颯太はすぐに処置を
とられ、大事に至らずにすんだ。

悠太たちが颯太の病室へ入ると、丁度点滴を施している最中だった。

「先生、颯太は、大丈夫でしょうか?」

君子が心配そうに医師に聞くと

「はい、大丈夫です。体力が落ちている所に、出産に立ち会ったので
 疲れたのと少し貧血が出ているようなので、点滴と輸血をしておきます
 小林先生とも連絡を取ってますので、大丈夫ですよ」

「「「ありがとうございました」」」

三人は、病院の素早い処置に、感謝し、颯太の無事に、一安心した。

悠太は、颯太の病室に残り、母達は、愛と赤ちゃんを見に行った。
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