政略結婚~天使に導かれて~
「先生、兄が助けることは出来ないんですか?」

「・・・・すみません、今の医学では・・・・」

「そんな・・・・・颯太が・・・・癌だなんて・・・」

君子は、ポロポロと、涙を零しながら泣き始めた・・・。

愛は、皆の会話を聞きながら、不意に立ち上がったかと思ったら
そのまま気を失った。

「愛ちゃん・・・愛ちゃん、しっかりして・・・愛ちゃん」

隣に座っていた悠太が、愛の躰を抱きかかえるように支えてくれた
為、愛は床に倒れる事はなかったが、愛はそのまま悠太に抱きかかえられて
医師の指示のもと、ベットに寝かされた。


「・・・・う・・・うん・・・・・」

「愛、愛、しっかりして・・・愛・・・」

「・・・お母さん・・・・・」

愛が目を覚ますと、ベットの脇には、西園寺の両親が座っていた。
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