恋人たちのパンドラ【完】
***
帰社後、悠里は次回の打ち合わせに使う資料を作成していた。
パソコンの画面に向かい、そこに図を含め文字や数字を打ち込むがそこには映るはずもない壮介の顔が画面に浮かんできて悠里の手を何度も止めさせた。
「お先、失礼しまーす」
元気な声で直樹が家に帰っていく。
フロアを見渡すと、繁忙期でもない今は残っている人はまばらだ。
悠里も今日はこれ以上やっても無駄だと感じ始めていたので、パソコンの電源を落として帰り仕度をはじめた。
その時、オフィスの電話が鳴り始めた。急いで受話器を取ろうとした悠里だったが、帰り仕度をしている悠里を気遣って、課長が手で制止して代わりに受話器を持ち上げた。
「―――はい、はい。そうですか」
帰社後、悠里は次回の打ち合わせに使う資料を作成していた。
パソコンの画面に向かい、そこに図を含め文字や数字を打ち込むがそこには映るはずもない壮介の顔が画面に浮かんできて悠里の手を何度も止めさせた。
「お先、失礼しまーす」
元気な声で直樹が家に帰っていく。
フロアを見渡すと、繁忙期でもない今は残っている人はまばらだ。
悠里も今日はこれ以上やっても無駄だと感じ始めていたので、パソコンの電源を落として帰り仕度をはじめた。
その時、オフィスの電話が鳴り始めた。急いで受話器を取ろうとした悠里だったが、帰り仕度をしている悠里を気遣って、課長が手で制止して代わりに受話器を持ち上げた。
「―――はい、はい。そうですか」