君に愛して、僕を恋する。





すぐに時は過ぎ、8時になった。





「あの………」





真中綾子が恐る恐るといったように、小さく口を開いた。





「8時に、なったので帰ります。お世話になりました。」


「ん、もう8時か。」


「じゃあ俺も帰るわ。」





鞄を持って立ち上がった2人を玄関まで見送ると、ちょうど真中綾子の父親が帰ってきたとこだった。






「あ、お父さん。」




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