かえるのおじさま
糸を詰め込んだ籠を抱えた美也子が共用馬車に戻ると、木の実の穴あけ作業は非常に大掛かりな事になっていた。
ギャロとネルは言うに及ばず、同じ馬車に寝起きしている仲間たちが手に手に道具を持って穴あけ作業に没頭しているのだ。
道具にあぶれた者は選り分けなどして、大きな木箱に無造作に詰め込まれていた木の実は、小箱に整理されたビーズになろうとしているところだった。
ギャロが最後の一つに穴を開ける。
「よし、これでしまいだ」
「あいよ」
それをネロが受け取り、小箱の中にコロンと落とす。
「すまないな、今度おごるよ」
ギャロの礼の言葉に、女衆はばしばしと背中を叩いて返した。
「何言ってんだい。そんな金があったら、ミャーコに結婚腕輪のひとつでも買ってやりな」
「あんな若い嫁さんを捕まえておこうっていうんだから、奮発しなさいよ」
こんなときのギャロは形無しだ。
手荒い祝いにふにゃふにゃと揺れながら、美也子を見上げる。
ギャロとネルは言うに及ばず、同じ馬車に寝起きしている仲間たちが手に手に道具を持って穴あけ作業に没頭しているのだ。
道具にあぶれた者は選り分けなどして、大きな木箱に無造作に詰め込まれていた木の実は、小箱に整理されたビーズになろうとしているところだった。
ギャロが最後の一つに穴を開ける。
「よし、これでしまいだ」
「あいよ」
それをネロが受け取り、小箱の中にコロンと落とす。
「すまないな、今度おごるよ」
ギャロの礼の言葉に、女衆はばしばしと背中を叩いて返した。
「何言ってんだい。そんな金があったら、ミャーコに結婚腕輪のひとつでも買ってやりな」
「あんな若い嫁さんを捕まえておこうっていうんだから、奮発しなさいよ」
こんなときのギャロは形無しだ。
手荒い祝いにふにゃふにゃと揺れながら、美也子を見上げる。