可愛い生徒(カノジョ)の育て方
「その代わり、大学の友達にはノロケ話でも何でもしていいぞ。そのほうが悪い虫が寄り付かなくて好都合だ」

「じゃあ、先生も『彼女がいる』ってノロケちゃってよ。私だってバレなきゃいいんでしょう?」

 それは面白い。色んな問題が一気に片付く。

 つい、安西の顔を見てにやけてしまう。

「そうだな。もういろいろ面倒くさい事からも解放されたいし。そろそろ『ホモ説』も流れるお年頃だからな、俺」

「何それ?」

「30過ぎても独身だと、生徒がそういう噂を流しはじめるんだよ。『腐女子』の餌食にはされたくないしな」

 漫研の女子が部室に放置していた『同人誌』を片付けて、何気なく読んだら。

 男性教員と男子生徒が……!

 その男性教員、政経担当で髪型が何故か俺に似ていたのだが、気のせいだと思いたい。

 しかも、生徒から攻められてるってどういう事だ!?

 さらに凄いのも見たぞ。

『擬人化』とかいう話で、俺によく似た政経の教科書が、大森先生にそっくりな数学の教科書から攻められているではないかっ!!

 ある意味、安西の『俺様教員』をはるかに越える衝撃だった。

 その話をこっそり聞かせてやると……。
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