可愛い生徒(カノジョ)の育て方
「せめて妄想の中だけでも、先生と甘甘らぶらぶになりたいなって思ってるだけなのにっ!
 私の妄想でも先生はやっぱり厳しくて。
『俺はお前をそういう対象だと見ることができない』とか言って、私を避けるんだもん!
 でも、今日の妄想は珍しく私の理想通りに展開してるな~って……」

「だから、どうしてそうお前は雰囲気をいちいちぶち壊すんだ!?
 現実だって言ってるだろ。これでも、信じられないか?」

 頬をつねってやろうかと考えたが、以前、似たようなことをしたのをふと思い出して笑った。

 許されるようになった今こそ、こうすべきか。

 ゆっくりと、彼女の頬に流れ落ちた涙を吸い取る。

 それから、彼女の身体をそっとベッドへ横たえた。


 俺のシャツを掴んでいた手が、シーツの上にぱさりと落ちる。

 不安げな表情で俺を見上げる彼女が愛しくて、両手を繋ぎとめた。

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