可愛い生徒(カノジョ)の育て方
「でも……でも……。今のまんまじゃ、私はちっとも先生と釣り合わない!
 一緒に歩いても、恋人同士には見えないと思う。
 ……早く大人になりたいのに!」

 ぽろぽろと涙をこぼして、早く大人になりたい、と願う姿を見てやっと気づいた。

 無理をさせている、と。

 頭を撫でた。

「……俺は、菫の外見を好きになった訳じゃない。大人っぽい格好をしたからって、大人にはなれないだろ。ありのままの菫が、俺の好みなんだから」

菫がかすかに頷いた。

「前に言ったけど、その時好きになる子が、俺の好みのタイプだ。俺がいいって言ってるんだから、見た目はそのままで十分だ。
 ……最近、特に綺麗になったと思うし、な」

 菫の頭を撫でつづけながら、また話しはじめる。

「菫は俺の、どこが好きになったんだ?
 俺は話したけど、まだ聞かせてもらってないぞ」

 多分、俺の見た目ではないはず。

 自分だってそうなのだと、気づいて欲しい。
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