ぱんつのおかず

それどころか力強なるから、上の歯ぁこれでもか!言うくらい前に出して、最終手段や。



出っ歯攻撃。歯でセッチの口、押しのける。




「~…っ、やめ、やめてよ!!イヤやっ!!」




ゼエハア言うて、やっとセッチと間をとる。



…最低。最っ悪。ホンマなんなん。


こっちは風邪引いてんねん。フラッフラする、絶対熱上がっとる。



そしたらセッチ、ウチの両手つかまえたまんま。


そのまま、ズルズルしゃがみこむから。



ウチのお尻も壁すべって、床に座ってしもた。



お尻に、固い床の感触。セッチのことにらんで、文句言おうとしたのに。




「…おれかて、イヤやわ」




目に飛び込んできたセッチの顔。


ちょっと、泣きそうやったから。



びっくりして、言葉、飲み込んでしもた。その瞬間。




ギュウウて。


セッチに、抱きしめられた。



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