ぱんつのおかず

顔がカーッて熱くなる。


小雪ちゃん、ウチらが一緒に出かけたん、知ってたん。




「〜ち、ちがう!ちがうで!?デートなんかやないねん!!」




手もアタマも横に振って必死で否定しよったら、小雪ちゃんがフッて笑って、言うた。




「お兄ちゃん、映画で爆睡してなかった?」

「…え。…な、なんで?」




…うん、ものの見事に入眠されてらっしゃいましたけど。



なんでわかるんやろ、小雪ちゃん。


すごいな。さすが兄妹ってやつやろか。



不思議に思てるウチの前で、小雪ちゃんの顔が、ふいに崩れる。




「だってなぁ…ふはっ、ちょっと聞いて!お兄ちゃん、小学生みたいやねんて」

「……へ?」




小学生に小学生みたい、て言われたアカンやろセッチ。


フビンに思てたら、そのあと小雪ちゃんが言ったセリフに。



一瞬、耳、うたがった。



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