ぱんつのおかず


なあ、でも。今。



もしかしたら、



もしかしたら、ちがうんかもしれへん……って、




「……なんやねん」




突然やった。すぐそばで、低い声が聞こえて、息止まる。



セッチの髪の毛に手ぇはりつけたまま、固まった。




…え?



アタマの中に浮かんだハテナを、もう1回繰り返す。



………え?




「~っえ!?セッ、セッチ!?」




考えんでも、それはセッチの声やって。ビックリしすぎて、ノドで変な音がした。



うそ。うそ、起きとったん…!?



なんで、だって小雪ちゃん、爆睡してる~て言うてたやん。



それにさっきも、背中、寝てるかんじで動いとったやんか…!!




ウチが固まっとる間に、モゾッて、セッチが動いて。



ふれとった指が、ビクッて、はねる。



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