ぱんつのおかず
グルッ、て。こっちに寝返ったセッチと、めっちゃ近い距離で目が合って。
セットがくずれた、無防備な髪の毛。
数時間前よりずっと、幼く見えるセッチ。
おどろきすぎて動けへんウチを前に、セッチの口から、言葉がこぼれた。
「なんで、来るねん……」
寝起きみたいな、かすれた声。
「…セッ、」
「なんで、ずっとおるねん……あん時は、引き留めんかったくせに。わけわからん」
「~だ、だって…!」
セッチが起きてたことに、まだアワアワしながら、なんとか返事する。
「いっいきなり、帰ってまうしっ!セッチ、呼んでもふりむかんかってんもん!!」
「……そんなん、追いかけてこいや」
「……っ」
「…おれ、は……」
セッチは、苦しそうに目ぇ伏せて。
わからん、て、もう1回つぶやいて。