ぱんつのおかず

行かな、多分このままになる。


けど行ったとこで、うまいようになるとは思われへん。


無性にイライラして、ベッドのマットレス蹴り上げたら、


ガツン。


マットレスやなくて、かたい木のわくのとこに小指当たって、ものすごい衝撃が走った。



「~…っ!?」



声にならん声上げて、その場に丸まる。


あかん。死ぬ。死ぬほど痛い。ちょっともう死ぬかもしれん。サヨナラ。


そんなおれの後ろで、「…はぁ」って、あきれたようなため息が聞こえた。



「…お兄ちゃん、フビンやなぁ」



振り返ったら、妹の小雪が部屋の入り口にもたれかかって、こっちを見とった。


なんでおるねん、お前。



「入ってくんなや」

「まだ入ってないし」

「お前さいきんヘリクツばっかやな…」



おれが小六の時て、ええ意味でもうちょっと子供らしかったと思うんやけど。


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