ぱんつのおかず


「なー、まだ入れてもらわれへんの?峰子ちゃんち」

「…べつに、アイツんちには入れるわ」

「ハイハイ峰子ちゃんの部屋に!な!!ヘリクツ言わんとってよなー」



そう言うと、小雪はおれの部屋にズカズカ入ってきて、ベッドに座った。


おれのこと(小指)ははじき返したくせに、小雪の尻はすっぽり包むんやから。憎らしいベッドや。



「ねえ、おにーちゃん」



エラそうに脚組んで、その上にほおづえつく小雪。


ほんまお前、どこでそんなん覚えてきてん。



「…なんや」

「峰子ちゃんとうまくいくポイント、おしえたろか」



態度的にも、実際の図的にも、上から目線で言われて。「ハッ」て短く笑う。


なんでおれが、小学生にそんなん教えられなあかんねん。


手ぇ振って、出て行けのジェスチャーしたけど、小雪のやつは勝手に話を続けた。


< 56 / 400 >

この作品をシェア

pagetop