ぱんつのおかず
絶対打つ。ていうかほんま、絶対勝つ。
おれ今、この勝負に勝つために生まれてきたんちゃうかって思っとる。
正面で見るタマキは、背は高いけど、筋肉あんまりなさそうな体型や。
色白で、ハーフみたいな顔。
絶対運動得意系ちゃうやろ。ピアノ系男子やろ自分。
それが、なんでピッチャーで出てきとんねん。
…なんであんな、自然にアタマさわれるねん。
外人みたいな顔やから、アレか。ハグはあいさつ?みたいな?…は?こふじにハグとかしやがったらしばくぞお前。
しょっぱなから打ち抜いてビビらせたんねん。そして北欧へ帰れ、色白。
とか、思っとったら。
――バシィッ…っ!!
なんか結構な、剛速球が見えて、「は?」てなった。
「は?」や。知らん間に、ストライクワンや。
バットも振ってない。