20100228-Anniversary-
その言葉に目を開けるけど


恥ずかしくて恥ずかしくて、浩輔の顔を見ることが出来なくて顔を隠すように抱きついた。


自分から浩輔の胸に顔を押しあてて、洋服をぎゅ-って握った。





洋服を握り締めたまま


『わ~っ!超恥ずかしい!無理無理無理!もう浩輔の顔みれない!
駅まで今日は送れない!ごめん!このまま帰る!!!』


わーって一方的に話して、浩輔の顔を見ずに逃走。


走っていく私の後ろから、


『またねっ』


って浩輔が言ったのが聞こえたけど、振り返る事は出来なかった。


キスしちゃった!


キスしちゃったよ!


何コレ何コレ何コレ!!


ヤバイ位心臓がバクバクして、走りながら思い出してはギャーって叫びたくなった。






この日浩輔の事を付き合ってから一番意識したー・・・。
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