社内恋愛のススメ



その代わりに、たくさんの愛をくれる。

たくさんのキスで、私に魔法をかけてくれる。


目が合う度に、キスをしてくれる長友くん。



「今日は優しく出来る自信ないから、覚悟してて。」


さっきは、そんなことを言ってたのにね。


長友くんの嘘つき。



焦った様に、繋がって。

1つになって。


キラキラと、月夜で汗が光る。



激しく動いて、私を惑わせて。

虜にさせて。


もっともっと、夢中にさせて。





叶うなら、1つだけ願いがある。


長友くんがかけた魔法が、ずっと解けません様に。

長友くんの隣に、ずっといられます様に。



永遠なんてないのだと、過去の恋から学んだけれど。

上条さんとの時にも、嫌というほど思い知らされたけど。


それでも、そう願いたかったんだ。








次の日の朝。


私を待っていたのは、ちょっとしたサプライズ。



「ん………。」


瞼に微かに光を感じて、目を開ける。


瞼が、やけに重い。

重いのは、瞼だけではない。



全身が、ズーンと重たく感じる。

昨日よりも確実に、重たく感じる体。


でも、それは、昨日の夜の余韻でもある。

何度も何度も、体を重ねた結果だ。



(私、長友くんと………しちゃったんだ。)


体にしっかりと刻まれた、昨日の夜の出来事。


ユラユラと、揺れる影。

汗をかきながら、懸命に腰を振っていた長友くん。


そして、優しいキス。



昨日の夜の出来事は、体だけではなく、記憶にも深く刻み込まれている。


忘れられない。

きっと、また思い出す。


ふとした瞬間に、昨日のことを。



当分、私の記憶から消えてくれそうにない。



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