クレイジーサドくん。

『どうぞ』

返事をしつつも入って来るのはお手伝いさんかけんちゃんぐらい。

「パウリお嬢様、健さんがお見えになられましたがどうされますか」


愛想よくニコニコ笑いながらそう言うのは愛栄家専属のお手伝いさんー・・・・野田さんだった。


『通してもらっていいですか?』

けんちゃんなら通すのは当たり前。

「ですがお嬢様?この後はお花のお稽古がはいってますよ?」


華道の家の娘としてある程度の知恵は身に付けとかないといけないって言う決まりから大学から帰ってきたら専属の先生とお稽古と決まっている。


『けんちゃんとお稽古する』


けんちゃんは茶道の家元。
名誉あるお家で大抵の事は出来てしまう。
茶道も華道もそのランクはA。


「分かりました、では」


けんちゃんを呼びに行く野田さんはそのまま部屋を後にした。


それから数分後にまたノック音が響いた。
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