クレイジーサドくん。
着物に着替えお稽古に向かう。
そんな中でも先輩との出来事が離れない。
男性とお付き合いはした事はあるものの最後まではなくてましてや耳を舐められるなんて…。
「リ…?・・・・パウ…!・・・・パウリ?」
けんちゃんの声で意識がハッとする。
『ごめんね、なに?』
「なんかあったのか?」
19年間なにするのも一緒だった彼には何もかも見透かれてしまう。
でも敢えて私は言い訳をする。
心配かけたくないから…。
『なん、でもないよ?』
言葉が突っかかってしまう。
「うーそ、隠し事はなしだろ?」
昔にした約束。
隠し事はなし、なんて今になったら何かと迷惑になるものだ。
『うん、だね、ちょっと華道の事でパパとね…』
悩んでる事は先輩の事なんだがこっちもあながち嘘では無い。