【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
一瞬だけど花歩の表情が曇った気がした


だけど、すぐに戻っていた


「美味しかった。ありがとう」


花歩は笑顔だった


「良かった。また作って来るね」


「麻依も腕上げたな」


「そう?ありがと」


コイツはお菓子作りが好きだからな


「奏にも作って来たから奏哉ママに預けてる。」


奏も麻依が作ったお菓子好きだ


「後一つ奏哉に渡したい物があって来たの」


麻依はバッグの中から一通の封筒を取り出した


可愛らしい空色の便せん


「知歩からだよ。後一つあるけど、今はこれだけね」


“知歩”という名前に反応した花歩


そして、俺に抱きついて顔を隠した


泣きそうなんだな。


「花歩?どうしたの?」


花歩の行動に驚いている麻依


「奏哉、話してくれる?」


「決心ついたか?」


花歩は小さく頷いた
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