【完】恋した相手は元カノの妹~キミに溺愛中~
「好きでもないのに握ってて良いの?」


「俺がこの手を離したら花歩は逃げるから。」


……確かに逃げる


だって、相手は知歩の彼氏であって…


そんな人とあたしが居るなんて知歩に申し訳ない


「知歩に申し訳ないと思うなら笑ってろ。悲しい顔はすんな。」


奏哉にはあたしの考えてることが丸分かりみたい


「だって、知歩のこと好きなんでしょ?」


「確かに知歩のことは好きだけど…会えないじゃん。」


あたしが悲しいように奏哉だって悲しいよね


「あたしは奏哉の傍に居る。知歩の代わりにはなれないけど…」


あたしに出来ること…あるよね。


「俺は誰も信じない」


そう言った奏哉は悲しそうな顔をした


「でも…」


……でも?


「花歩なら信じられる気がする。」


奏哉は弱々しく微笑んだ
< 53 / 830 >

この作品をシェア

pagetop