アウト オブ ザ ブルー
悶々とした日々を過ごしているうち、心とは裏腹に天気のいい日が続くようになって、
私は早くも23回目の誕生日を迎えていた。
マサからおめでとうメールがきて、母がケーキを買って来てくれただけの特別何もない誕生日だったが、
妊娠・出産を体験した今、誕生日は何かとても素晴らしい日に思えた。
産みの母が約40週間お腹の中で大事に育て、
苦しみながらもこの世に送り出してくれた記念日なんだと思うと、非常に感慨深いものがある。
ハタチを過ぎると年を重ねることに抵抗があったが、
そんなふうに考えれば誕生日もいいものだと思えるから不思議だ。
そして、
もう誕生日を迎えられない娘のことを思って、またへこんだ。
娘はいつまでも0歳のままなのに、自分だけ年をとっていくのかと思うと、彼女にすまない気がした。