§スウィート・ルージュ§~甘い秘密を召し上がれ~(完)
「直ぉー おつかれさまぁー」
ジュリアさんが直に近づきハグをした
カウンターのこちら側に移動した私は
そんな二人の姿ではなく
うしろの美人に私は視線を送っていた
「ジューリア、くる、苦しいってー」
思い切りジュリアさんを押す直
後ろで、口に手を当てて上品に笑っている美人さん
直が、美人さんの背中に手を添えエスコートして
ソファーの席へと移動する
そして…
直がカウンターへと近づいてきた
う
なんだか、恥ずかしいな…
私はグラスを磨きながら少し俯いていた
「ビールと、ジンライム、お願いします」
「かしこまりました」
一瞬、私の方へ視線を向けたので、そろりと視線を合わせた
だけど…
すぐに、視線をジュリアさんと美人さんがいる席へと視線を移す
やっぱり…
わかんなかったんだ
「お待たせしました」
カウンターテーブルに
ビールとジンライムのグラスを置いた
「ありがとう」
両手でそれぞれのグラスを持ち
美人さんの席へと歩いて行った