§スウィート・ルージュ§~甘い秘密を召し上がれ~(完)

―――― 翌日



どこへ行くのかも連絡ないまま
準備した私は

リビングのソファーで桜井くんを待つ


ピンポーン♪


うそ!9時ピッタリ!


玄関に行きカギを開けると


「おはよっ!せんせー」


「お、おはよ」


めっちゃ、テンションたかっ!


「せんせー、荷物ある?

あ、コレ?」


「あ、うん ちょっと重い、かも…」


私の足元にあった
カゴバックを持ち上げた


「そんな、重くないけど?何が入ってンの?」


「あ、いちお、お弁当を…」


「えー! マジでぇーっ?!
うわ、マジ、たのしみーっ!」


カゴを持ち上げ匂いを嗅ごうとする桜井くん


「そ、そんなたいしたもの作ってないよ」


「でも、せんせーの手作りだろ?
マジ、嬉しいっ 
一日がんばれそーっ」


「そんな、大げさな」


会話をしながら階段を下りると
目の前に、スカイブルーのハイブリッド車があった


「桜井くん、車持ってたの?」


「あ、うん、一応
カメラの機材積んで移動しなきゃいけない時あるし…

せんせー

はい、乗って」


助手席のドアを開け、乗るように促す


「あ、はい、お邪魔します」


後ろの座席にカゴバックを置いた桜井くんも
運転席につく


「ね、どこ行くの?」


シートベルトを締め桜井くんに聞いた


「ん? ナーイショ」


私の方を向き、口元を緩ませウインクした


向けられた笑顔に胸がキュッとなった



え…

ちょっと…

それ、反則…






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