§スウィート・ルージュ§~甘い秘密を召し上がれ~(完)

着替えを終えて、鏡に映った自分の姿を見る


なんで、こんなにピッタリサイズなの…?


水着なんて、試着しないとわかんないハズなのに…


桜井くんのことだから
どんな、水着を買ってきたのかと
内心ヒヤヒヤしてたけど


トップスはホルタ―ネックで
胸元にラインストーンで
ひとつハートがデザインされた
シンプルなものだった
ボトムもそんなに切れ込みがあるワケでなく
こっちも
腰のあたりにラインストーンでハート


ハート好きなの?!


ちょっと笑えた


更衣室から出て、桜井くんがいる方へ向かおうとした時


「ねーねー、おねぇさん一人?」


いかにもチャラ男な3人の男子に声をかけられた


うわ…


ヤだな…


「連れがいますので」


目を合わせないよう下向きに応え
桜井くんのいる方を目指す


「いーじゃん、ちょっとだけオレらと遊んでよ」


3人のうちの金髪の一人に腕を掴まれた


「ちょっ、連れが待ってるから離してください」


見る間に3人に囲まれた


うそ、なんで、こんなコトんなっちゃうー?!


「やめてっ、ちょっ、なにするのっ!」


私を囲み、どこかへ連れていこうとする


3人の誰かが私の背中を掌で触った時
ものすごく気持ち悪い感じがしてゾッとなった


「いやっ!やめっ…」


「お前ら、オレのオンナに何してンだぁっ!!!」


低くドスの効いた声が後ろから聞こえた


振り向くと、鋭い目つきで拳を震わせた桜井くんがいた


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