§スウィート・ルージュ§~甘い秘密を召し上がれ~(完)

「なんだぁっお前っ」


3人組の1人が桜井くんに殴りかかろうとしたので


「だれかっーーーーっ、早くきてーーーっ」


大声で助けを呼んだ


すると、


海辺にいた何人かの人たちや海の家のバイトの人らが
駆け寄ってきて
ざわざわとしだした


「チェッ、覚えてろよっ!!」


そんな、覚えてるワケないじゃない


私たちを一瞥し、3人組はその場から逃げていった


と、同時に周りにいた人たちも散っていく



「せんせ!」


気が張ってたせいか、安心した私はその場に
うずくまった


「大丈夫っ?!」


桜井くんが駆け寄って、膝をついて私の顔を覗く


「う、うん、なんとか…」


「戻ってくるの遅かったから…

来てみて良かった…

せんせー、立てる?」


「う、うん」


桜井くんに支えてもらい立ち上がった


「さっきのとこまで戻れる?」


「うん、大丈夫」


私の手をしっかりと握って
そして、
少し立ち止まり、私の手と桜井くんの手を絡ませるように繋ぎ直し
ゆっくり歩き出した

なにも、言葉を発しなかったけれど
手を絡ませてると
なんだか、さっきのことを忘れるくらい
あったかい気持ちにさせてくれた



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