§スウィート・ルージュ§~甘い秘密を召し上がれ~(完)

「全く、なんでこんな時にっ」


海辺に戻って、桜井くんと遊び、お弁当を食べ
また海で遊ぼうと思った時

雲行きが怪しくなったかと思えば
突然の大雨

水着から着替える間もなく
バスタオルを肩からかけ
荷物を持って
桜井くんの車に戻った


「桜井くん、カメラ、大丈夫?」


「あ、うん大丈夫、センセーこそ、
身体、冷えてるよね

早く、着替えないと」

水着の上から
着てきたチュニックを着てるだけだから
少し、肌寒い


だけど、急な大雨で、道路は海にいた人たちの帰る車で渋滞


「うん、大丈夫よ」


とは言ったものの


雨にあたって、体の芯が冷えてる感じ
バスタオルを腰に巻いてみるけど
手足も冷たい


これはちょっとヤバいかも…


「せんせー、ちょっと揺れるよ」


なにか、と桜井くんを見れば

車を渋滞の列から
反対車線へとUターンさせた


「ぅわぁぁ」


身体が遠心力で引っ張られた


「たしか、こっちの方向に旅館があったんだ
そこで、少し休憩しよ
せんせーの身体あっためないと」


そう言って桜井くんはアクセルを踏んだ





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