2ndアルバム〜あの日の鼻歌〜
突然横合いから聞こえた声にびくりと肩がびくついた。


そして傷口を白いワイシャツで覆われて、強く巻き付けられた。





突然、視界が開けてくる。














ここは屋上で、




風が少し強くて、






私のすぐ横には……














蒼岸君がいた。
















蒼岸君はTシャツ姿でただ黙々と私の腕の止血をしてカッターの刃を収め私のスカートのポケットに入れた。




「あんたの事情は知らないからするなとは言わないけど、避けられるんなら避けてくれ」





普段の彼からは見た事もないような無表情で、だけど私のしたことを責めも批難もせず、なんの感情も押し付けてはこなかった。

でも、その瞳はやけに優しくて、私はただ茫然自失としていた。






ようやく口を開くも、喉がカラカラでなかなか音がでない。



「な…んで……?」


"なんでここにいるの?"と言いたくて発した言葉に蒼岸君は私をまじまじと見る。



「さっきぶつかったの、覚えてねぇの?」


「…」





覚えているような、
いないような。
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