Love the love.
『人のせいにしてんじゃねーぞ、オッサン』
ばっさりと、一刀両断だった。
正直な俺はテルに電話をかけたのだ。テル君、俺の為に彼女本気で作らない?って。
すると、愛想のない甥からはこんな答えが返って来たってわけ。
「・・・・おまえ、本当~に可愛くないね・・・」
ずるずるとベッドにもたれかかって、俺はケータイに向かって呟く。何てヤツだ、真剣なのにさ、俺は。
『オレは今でじゅ~うぶん幸せなのよ。一人でだらだらぐでぐでしてるのが性にあってるっつーの。オマエは寂しがりやなんだから、さっさと結婚しろって前にも言ってやったデショ』
あいつ特有のたらたら~っとした言い方で喋る。きっとあっちもベッドに寝転んでいるかもたれかかっているに違いない。
「うーん、だって、俺が家族をつくるとテル君寂しいでしょー?」
『いや全然。むしろ鬱陶しいのが消えて有難い』
「・・・ちょっとは躊躇しろよ」
ああ、可哀想な俺。
窓から見える月を見上げる。
困ったことがあったらいつでもテルはこうしている。この子は空を見上げて、いつでも問いかけてるみたいだったんだ。姉ちゃんに。
母さん、どうしたらいい?って。
俺にはそう見えてた。
そんな時、何だか悔しくて俺は何かを殴りつけたくなる。
俺がいるから。ちゃんと守るから。そう言って抱きしめたくなる。