裏面ワールドトリップ
20代後半から徐々に増え、今ではすっかり定着していた目元の小皺が、ほうれい線が、開ききった毛穴が、跡形も無く綺麗に消えている。


血色の良い肌はあくまでしっとりと艶やかで、まるで輝いているようにすら見えた。


「真琴さん、一昨日ここへ来たとき『お肌が衰えてきた』って言ってたでしょ?

確かに、お肌も心も相当疲れてるみたいだったから。


これはバルダクタル一族の中でも、女王様になられたお方だけの為の、とっておきの魔法薬よ。

王様や姫様はもちろん、王妃様だってご存知無いわ」


「すごい……

ありがとうございます!」


「喜んでもらえて良かったわ。


ところで……」


そう言って、ローゼさんは私のウイスキーの瓶に手を差し延べた。


「あれ、お酒なんでしょ?」


「はい。ウイスキーです」


「やっぱり」


彼女は目を輝かせた。


「飲んでみたいわ、異世界のお酒」


「え……

えぇ、いいですよ」
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